漁業協同組合(漁協) の仕事
漁協は、都道府県の知事から漁業権免許を受けて活動をしています。
川や湖での漁業活動は“増殖漁業’’と言い、魚を捕る権利を免許される代わりに、魚を増やす義務があります。
川は、海に比べて生産力(自然に魚が卵を産み増える力)が限られています。そのため、漁協では、人の手によって魚が捕り尽くされないよう、また、いつまでも魚が捕れるように、放流したり、 産卵場(魚が卵を産む場所)を造ったり、魚を食べてしまうカワウや外来魚(ブラックバス等)を駆除したり、釣り人に釣りの規則について指導しながら、川や湖の漁場を管理しています。
漁協が行っている漁業以外の仕事(水産多面的活動)
内水面漁協は、魚を捕ったり遊漁承認証(釣り券)を売ったりするほかに、川や湖で地域に役立つ仕事をしています。
内水面漁協の組合員は、魚の生態や魚が棲んでいる水の中の状況をよく知っており、水辺の環境を守って魚を増やし、多くの人が川や湖で自然に親しみ釣りを楽しめるように漁場を管理しています。その結果、釣リ人が増えて地域が元気になること、水辺の環境が守られること、釣りや魚を食べる文化を伝えて行くことなど漁協が地域で活躍していること、これが水産多面的活動です。平成25年度から、内水面の漁協が中心となって地元の市町村や団体と連携して、流域の人々に漁協の活動を伝え、一緒に作業を行って次のような取り組みをしています。
河口湖漁業協同組合の主な活動
放流事業
第五種共同漁業権許可状によるブラックバス、ワカサギ、コイ、ふな、ニジマス、うなぎ、オイカワ、の河口湖への放流、養殖、産卵床造成、魚道整備。
河口湖の水質や環境を守る活動
棲んでいる魚の状況から水辺の環境の変化を調べて、水質が悪化していないかなどの監視をしています。
河口湖の美化活動
湖畔のゴミ拾い、草刈など水辺の美化活動をしています。
遊漁承認証(釣り券)、遊漁税券(税券)パトロール活動
釣り券、税券を持たずに釣りをしている方への現場売り、また釣りを始める前に券の購入をすすめる普及活動。
カワウ追い払い事業
害鳥が魚を食べてしまうことを防ぐ活動をしています。
外来魚の持ち出し禁止を伝える啓発活動
特定外来生物被害防止法及び山梨県漁業調整規則により、ブラックバス(オオクチバス、コクチバス)、ブルーギル等の飼養、放流、生体での持ち出しは禁止されています。
ただし、オオクチバス釣りを楽しめる釣り場として、河口湖はオオクチバスの再放流が認められています。
国民の生命財産を守る活動
水難事故の防止や安全の遊び方を伝え、警察、消防に協力し救助活動の支援を行っています。